「付加価値論」は二十世紀の後半に、
アジアの東に位置した資源も資本もない貧乏小国日本が
世界一の金持ち国になって行くのを目のあたりにみて、
その「成功の秘密」を私なりに
分析解説する気を起して書き始めたものである。

 Part1 では、主として日本が工業に成功した経過にふれたが、
この Part2では、日本のサービス業、お金の動き、労働資源の開発、
そして、日本の役所の果たしてきた役割を取りあげた。

過去にこういう切り口で「経済原論」を執筆した人はいないと思うが、
これは私の独創というよりは、ヒト、モノ、カネが
世界を狭しと動きまわるようになった国際化時代の
社会現象、経済現象を取りあげて行けば、
自然にこうなるということであろう。」
(出典 
「付加価値part2ー金持ち日本人は何をすべきか」)