『途中下車でも生きられる』は次の三部から構成されている。
第1部 途中下車でも生きられる
第2部 借金して大きくなれ
第3部 雑草のごとく強く生きよ

このうち2部で、邱は
「借金には性能のよいブレーキが不可欠」
と題して、次のことを書きました。


「借金をして金持ちになりたいと考えている人は、

借金したお金の用途をはっきりと決めておく必要がある。

お金持ちになりたいと思うなら、
借金を上手に利用する必要がある。

借金の用途を、お金の儲かる事業とか、
財産作りに限らなければならない。
そのくらいのことは、事業をやるほどの人なら誰でも知っている。

しかし、お金を借りることが用意でなかった時代には
どのくらいお金を借りることができたかが勝負のしどころであったが、
借金が簡単にできるようになると、ついお金を借りすぎるきらいがある。

いくらお金を動かす能力にたけた人でも、
気がついてみたら、借金の大海に埋まっている自分を発見しかねない。

もちろん借金をする人は自信があって借金をする。

しかしこの自信は過去の体験のなかで積み上げられた自信であって
いついかなる時代にでも通用するとは限らない。
たやすくお金が借りられるということは
新規の投資が少なくなったということであり、
新規の投資が少なくなったということは、
お金の儲かるチャンスが少なくなったということである。


他人のお金を利用する人は、自分でブレーキをきかさなければ、
借金の海の中で溺れる心配がある。上手に借金を利用できる人は、
上手に舵をとれる人のことでもある。
それはちょうど料理の上手な人が
絶えず細心の注意を払って包丁を使いこなすのと同じ。
包丁は少し油断すれば、
いつでも指をケガさせる危険な道具なのである。」
(邱著『途中下車でも生きられる』「借金には性能のよいブレーキが不可欠」)

この文章は東京で不動産バブルが起こり始めた頃に書かれましたが、
邱のこの斫現に耳を傾け、節度のある借金をした人は生き残り、
そうした節度を持たなかった人は倒産し、市場から姿を消す
結果になりあmした。