『メシの食える経済学』(昭和59年発刊)は
私が邱作品に親しむようになってから5年目に
発刊され、私は当時仕事の関係で勤務していた
木更津市の本社の店頭でこの本を手にしました。

邱作品は一度手にすると、著者がそれ以前、以降に
書かれた作品を読みたくなる力を持っていてうます。
私も例にもれず、昭和54年以降に書かれた本だけでなく、

54年以前に書かれた本も全て入手できる本は読んでいました。

そのため、『メシの食える経済学』を木更津市の本屋で
手にした時、こういう本なら自分に編集できるという
”自信”をもたせていただきました。

実際、時が降って、グラフ社が『新メシの食える経済学』
の発刊を企画したとき、私はその編集を担当させていただくなどで
グラフ社の方々とも交流するようになりました。

そんな交流の中の雑談のなかで、
私はグラフ社の幹部にほんの遊び心から
「これまでグラフ社さんで
もっとも沢山売れた本の販売額はいくらですか」
と聞きました。

グラフ社「⚪︎億円です」
戸田「ホー。ちなみにどなたのなんという作品ですか」

グラフ社「邱永漢 『メシの食える経済学』です。

この時の質疑応答、いまでもよく覚えています。
かつて、邱先生は「ぼくの本はよく売れる」
と話されたことがありますが、邱作品がよく売れことを示す
実話として披露させていただきました。