『子育てはお金の教育から』は
ワニ・ブックスから出版して3年たった昭和61年、

Qブックス・シリーズの23番目の本として再版されました。

「『子育てはお金の教育から』は私の数多い著作の中でも、
特に読者に読んでいただきたい本の一冊である」
と邱はQブックス・シリーズの一冊として
再版されることになった本の「まえがき」で書きました。

「というのは今の子供たちは
私たちの子供の時に比べると、

物質的にうんと恵まれて育っているからである。
またマネー・ブームが起こると、
若い人たちも『お金、お金』と

やたらにお金に関心を持つようになってきたが、
欲望にうまくブレーキをかけることができず、
ブレーキのかからないマイカーを運転しているような
危なっかしさをかんじさせられるからである。」
(Qブックス版『子育てはお金の教育から』まえがき)

この本も多くの読者に迎えれました。
「滑り出しも順調で、とりわけ西日本新聞の論説委員が
三回にわたってこの本を取り上げたので、
西の方から売れはじめ、何とかベスト・シリーズの仲間入りをして
10万部台の売上げにはのせた。
しかし、私の本としては、
46版でもそのくらいの売れ行きをするのは多いから、
新書版にして出版したほどの効果があったとは思えない。
その生みの親の岩瀬順三さんも50歳をすぎたばかりの若さで
鬼籍入りをしてしまった。
私としては是非この本をQブックスの一冊に
くわえたいと思っていたので、
新書版から逆に、46版に改定いただいた。」
(Qブックス版まえがき)
というわけで再版されたのですが、
さて、この本には贅沢の仕方を子供に
伝えようという邱さんのメッセージも書かれているのです。