2013年10月17日 09:00
第257回 恋愛小説『誰が家の花』の発刊
邱永漢は昭和33年11月、
小説集『惜別亭』を刊行した直後の
昭和34年2月
小説『誰が家の花』を出版しました。
この小説「誰が家の花」は
婦人画報に連載し、
香港から日本に留学した青年と
日本人女性との交流が描いています。
のちに邱は
大学時代の恩師が病気になり
その治療費を稼ぎ出すために書いたと
執筆の舞台裏を明かしていますが、
この作品に対しては
「どう見ても下手糞な恋愛小説」
(『オトコをやめる話』あとがき)
と辛い点数をつけています。
■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
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