“母から娘に伝える邱家の中国家庭料理”
には邱永漢夫人である潘苑蘭(はん・えんらん)さんが
六十種類の料理の写真とその作り方が掲載されています。

これ自体、とても貴重で有益なものですが、
そのほかに、邱さんの妹さんの楊邱素芸さんによる
『台湾の家庭料理十種類』の写真と作り方も
載せられています。

たまたま2年前の邱さん、83歳の
誕生パーティーの時、私は楊邱素芸さんと
一緒のテーブルに座らせていただき、
この『台湾の家庭料理十種類』の調理と
原稿執筆の時のご苦労話を聞かせていただきました。

「台湾の家庭料理のことを
一週間くらいの間に書くようにと言われたんです。
夢中になって書きました。
これまで生きてきて、あの時ほど一生懸命
頑張った時はありません」と楊さんはおっしゃいました。

ちなみに、楊さんは料理が得意で、
台湾台北市のYWCAで、日本の駐在員の
奥さん達に台湾料理をボランティアで
教えたともおっしゃいました。

また“母から娘に伝える邱家の中国家庭料理”
には、カメラマンの吉田和行さんと編集者の方が
台湾を訪れ、三十軒ばかりのおいしい店の料理が
写真入りで説明されています。

その紹介の中には、例えば、私が昨年夏、
友人たちと一緒に台湾に行ったとき食事をした
台北市の「天厨菜館」、「青葉」や台南市の
「阿霞飯店」が紹介されています。

以上に加え、この“母から娘に伝える邱家の中国家庭料理”には
「料理は舌で覚えるもの」という邱さんの料理についての
エッセイも掲載されています。

さて、この本につき、昨日、私の手元に
販売できる本が2冊あり、御所望の方には
1万5千円で販売しますと申し上げました。
さっそく、ご注文をいただき、残り一冊となりました。
ご希望の方はお名前、送付先をご記入の上ご連絡ください。