私にとっては「邱 永漢先生」という呼称が
ピッタリですが、お読みになる方からは
表現が堅いと感じられるかもしれません。

ですので、邱 永漢伝では
「邱 永漢さん」という呼称を使わせていただきます。

さて、邱 さんの文章を愛した人たちの多くは
先生に自伝を書いてほしいと 思いました。

私もその一人ですが、先生は昔のことを
書くことに対して、たいへん消極的だったとのことです。

このことを 最初に教えてくださったのは
ご長女、世嬪 で、先生の誕生会の席で
私にとっては『わが青春の台湾 わが青春の香港』 は
名著中の名著ですが、 先生はこの作品の執筆には
あまり気乗りがしなかったとのことでした。

実際、この本の前書きには
そうした趣旨のことが書かれていてます。

その後、私が打診ところでも、
先生は昔のことを振り返ることに対して、
きわめて消極的でした。

私の親しい友人で、先生の言葉で
年譜や自伝を書いてほしいと願う人がいて、
先生にサシで、そんことをお願いした時も
先生はネガティブな対応で、
先生にお願いすることを続けられる
雰囲気でななかったとのことでした。

ハイハイQさんの質問欄で
何人かの人が先生に自伝を書いてほしいと
要望されましたが、先生の回答は
私や私の友人に対するものと同じでした。